*14時間のフライトをどう過ごす?*
2010年 12月 28日
「NYまでって飛行機でどんくらいかかるの?」
と、よく聞かれますが、大体14時間だそうです。当日の天候によっても多少異なるそうですが。とにかく、まるまる半日以上は、同じ飛行機、同じ席、そして空の上からは逃れられないわけです。
「フライト時間中、一人で何してるの?」
とも、よく聞かれますが、決まったことをしているワケではありません。一人で飛行機に乗るのは7回目ですが、フライトタイム中、ずと眠っていたこともあるし、逆に全く眠れず、地獄の13時間を過ごしたこともあるし。
大体の場合、飛行機の中では、あまり眠れません。空気の乾燥と、カラダのむくみ、飛行機の音、通路を歩く人の気配、等などの要素で眠れずにいます。
さて、今回はどうかな。。
BOARDING TIME後半を過ぎた頃にやっと、飛行機に乗り込むと、チェックインの時に指定していた最後尾の二人がけのシートに向かった。二人がけだから、お隣さんがどんな人か気になるな。
席に着くと、国籍不明の外見をした外国人のおじ様が、通路側の席に座っていた。
すみません、窓側がワタシの席なんです。と、声をかけると、驚きに笑顔を交えてワタシを窓側に通してくれた。
隣のおじ様は、ワタシのことをチラチラ見ては、しきりにiPhoneであちこち写真を撮っている。
離陸の直前しばらくの間、座席においてある、免税品のカタログをワタシがパラパラ見ていると、
「そのジュエリー綺麗だね、買うの?」とハナシかけてきた。
キレイですね、でもシルバーの素材だとワタシアレルギーがあるので、ちょっと買えないな。と返事をすると、おじ様も
「そっかー安くてキレイなのにね、残念だね。」と言った。
そこから、このおじ様はちょこちょととハナシかけてくるようになっては、ワタシを何かと気にかけてくれるようになった。
「ブランケットとマクラ、ボクのも使っていいよ」とか、Drink、MEALサービスの時は「彼女は、コーヒーが欲しいんだって」と、ワタシの代わりにスッチーにオーダーをい言ってくれたり、「カラダがむくむから、少しその辺歩いてきなさい。」と言われたり、傍目からみたら、まるで親子じゃないか。
食事中にワタシが、日本にはご旅行だったんですか?と聞くと、そうだと言う。
「2週間休みを取って、ホンコン、ジャパン、一週間ずつ行ってたんだよ。キミはNYへ旅行?勉強?」と聞かれ、ただの旅行です。と答えた。「一人で行くってことは、友達がNYにいるのかな?」と聞くので、いいえいません。一人で観光する予定です。と答えると、「そうなんだ。でも一人の旅行は悪くないよね。」と言いながら、iPhoneの写真を見せてくれた。
そこには、とてもiPhoneで撮影したとは思えない写真ばかりが映っている。
「コレはNY。ボクの家のベランダから撮影した空。コレは昼間で、コレは夕方。コレは曇りの日、これは・・朝だったかな。」同じ場所から撮ったのに、どの空も素晴らしかった。
「コレはフランスに行った時の写真だよ。」と言って、別の写真を見せてくれた。橋に教会、結婚式をしている人たち、泣いてる赤ちゃん、道路に駐車しているカワサキのバイク。
色合いや、写真に納まっている人や街、光のバランスがどれもものすごく良い。
もしかして職業は、写真家ですか?と聞いたら、
「そうなんだよー。」と嬉しそうに答えた。iPhoneのカメラでここまで芸術的に写真が撮れるなんて、やっぱりプロってスゴイ。
その後も、色んな写真を見せてもらった。どれも彼の思い出が詰まっていて、聞いているのが楽しかった。ハナシをしている流れで、彼が「ニューヨーク、一人で観光するなら、ボクが案内しようか?」と言ってくれたのだけど、いつどこに行くかも決まっていないの、と言って断った。「じゃぁ、行く日が決まったら連絡して。」と言ってカバンからポストカードを取り出した。
「このポストカードは、自分の個展をやった時に作ったんだ。だからボクの名刺はこのポストカードなんだよ。」と言って、携帯の電話番号を書き添えてワタシにくれた。
名前はカルロス、ニューヨーク在住の写真家とのこと。
飛行機を降りる時に、「ニューヨークの案内なら、ボクがするからいつでも電話してね。」と念をおされた。本当に面倒見のいい人だな。
彼のおかげで14時間のフライトは、思ったより退屈しないですんだ。
と、よく聞かれますが、大体14時間だそうです。当日の天候によっても多少異なるそうですが。とにかく、まるまる半日以上は、同じ飛行機、同じ席、そして空の上からは逃れられないわけです。
「フライト時間中、一人で何してるの?」
とも、よく聞かれますが、決まったことをしているワケではありません。一人で飛行機に乗るのは7回目ですが、フライトタイム中、ずと眠っていたこともあるし、逆に全く眠れず、地獄の13時間を過ごしたこともあるし。
大体の場合、飛行機の中では、あまり眠れません。空気の乾燥と、カラダのむくみ、飛行機の音、通路を歩く人の気配、等などの要素で眠れずにいます。
さて、今回はどうかな。。
BOARDING TIME後半を過ぎた頃にやっと、飛行機に乗り込むと、チェックインの時に指定していた最後尾の二人がけのシートに向かった。二人がけだから、お隣さんがどんな人か気になるな。
席に着くと、国籍不明の外見をした外国人のおじ様が、通路側の席に座っていた。
すみません、窓側がワタシの席なんです。と、声をかけると、驚きに笑顔を交えてワタシを窓側に通してくれた。
隣のおじ様は、ワタシのことをチラチラ見ては、しきりにiPhoneであちこち写真を撮っている。
離陸の直前しばらくの間、座席においてある、免税品のカタログをワタシがパラパラ見ていると、
「そのジュエリー綺麗だね、買うの?」とハナシかけてきた。
キレイですね、でもシルバーの素材だとワタシアレルギーがあるので、ちょっと買えないな。と返事をすると、おじ様も
「そっかー安くてキレイなのにね、残念だね。」と言った。
そこから、このおじ様はちょこちょととハナシかけてくるようになっては、ワタシを何かと気にかけてくれるようになった。
「ブランケットとマクラ、ボクのも使っていいよ」とか、Drink、MEALサービスの時は「彼女は、コーヒーが欲しいんだって」と、ワタシの代わりにスッチーにオーダーをい言ってくれたり、「カラダがむくむから、少しその辺歩いてきなさい。」と言われたり、傍目からみたら、まるで親子じゃないか。
食事中にワタシが、日本にはご旅行だったんですか?と聞くと、そうだと言う。
「2週間休みを取って、ホンコン、ジャパン、一週間ずつ行ってたんだよ。キミはNYへ旅行?勉強?」と聞かれ、ただの旅行です。と答えた。「一人で行くってことは、友達がNYにいるのかな?」と聞くので、いいえいません。一人で観光する予定です。と答えると、「そうなんだ。でも一人の旅行は悪くないよね。」と言いながら、iPhoneの写真を見せてくれた。
そこには、とてもiPhoneで撮影したとは思えない写真ばかりが映っている。
「コレはNY。ボクの家のベランダから撮影した空。コレは昼間で、コレは夕方。コレは曇りの日、これは・・朝だったかな。」同じ場所から撮ったのに、どの空も素晴らしかった。
「コレはフランスに行った時の写真だよ。」と言って、別の写真を見せてくれた。橋に教会、結婚式をしている人たち、泣いてる赤ちゃん、道路に駐車しているカワサキのバイク。
色合いや、写真に納まっている人や街、光のバランスがどれもものすごく良い。
もしかして職業は、写真家ですか?と聞いたら、
「そうなんだよー。」と嬉しそうに答えた。iPhoneのカメラでここまで芸術的に写真が撮れるなんて、やっぱりプロってスゴイ。
その後も、色んな写真を見せてもらった。どれも彼の思い出が詰まっていて、聞いているのが楽しかった。ハナシをしている流れで、彼が「ニューヨーク、一人で観光するなら、ボクが案内しようか?」と言ってくれたのだけど、いつどこに行くかも決まっていないの、と言って断った。「じゃぁ、行く日が決まったら連絡して。」と言ってカバンからポストカードを取り出した。
「このポストカードは、自分の個展をやった時に作ったんだ。だからボクの名刺はこのポストカードなんだよ。」と言って、携帯の電話番号を書き添えてワタシにくれた。
名前はカルロス、ニューヨーク在住の写真家とのこと。
飛行機を降りる時に、「ニューヨークの案内なら、ボクがするからいつでも電話してね。」と念をおされた。本当に面倒見のいい人だな。
彼のおかげで14時間のフライトは、思ったより退屈しないですんだ。
by reina917
| 2010-12-28 19:30