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by reina917

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午後の1時に私たちは出かけることになった。約束は午後3時。

支度はすっかりできているので、後はネコちゃんを車に連れて行くだけだ。
昨日、寝床として用意したカゴにネコちゃんを入れ、車に乗せた。
脱走したり、嫌がったりもしていない。
私たちの存在に慣れたせいだろうな、と思った。

車を走らせ途中、行きつけのペット用品のショップに寄った。
ネコちゃんを渡す時に使う、キャリーケースと、今まであげていたゴハンを
いくつか買った。キャリーケースは、ワンちゃん用のバックのような形をした
ソフトケースだ。ポケットがついているので、そこに今まであげてたゴハンを
3袋入れた。新しい飼い主にあげるためだ。

ふと、ネコちゃんの様子を見ると、かごの中で眠っていた。
今、起こすのもかわいそうだから、ネコちゃんをキャリーケースに入れるのは、
飼い主に渡す直前にしようと言う事になった。

新しい飼い主の自宅のそばまで、予定よりずっと早く着いてしまった。
静かな公園のそばに車を停めてネコちゃんをキャリーケースに移すことにした。
彼に抱っこされているネコちゃんは、おとなしく、真ん丸い目はボンヤリしてるように見えた。
キャリーケースに今まで、カゴにひいていたバスタオルをひいてそっと中に入れた。
私はキャリーケースをひざの上に乗せた。少しでもそばにいたかった。
キャリーケースは上部が薄いメッシュ素材の布なので中が見える。
ネコちゃんがトロンとした目で私を見上げていた。
お別れの時が近づいているのだ。

それから、飼い主となる方に電話をかけこれから伺うことを伝えた。
2、3分で目的地に着いてしまった。私が黙って車からおりると、
新しい飼い主の方が玄関から出てきてくれているのが目に入った。

挨拶をかわし、玄関先に入れていただいた。
あがってくださいと薦められたがそれは遠慮した。可愛らしいお子さん2人が
ニコニコして挨拶してくれた。
私はキャリーケースを玄関のあがったところにそっと置いた。
「やっぱりやめてこのまま帰ろう。今ならまだ間に合う。」と言う気持ちと
「これが一番良い結果なんだ、これを自分も望んだんだ」と言う気持ちが
行ったり来たりしている。
彼がネコちゃんの状態や注意したほうがいいことを簡単に説明しているのを
ボンヤリとしたアタマで聞いていた。視線をネコちゃんから離せない。
トロンとした目で私を見上げている。
私も飼い主の方と何か少し話をしたが、覚えていない。
じゃ、そろそろ・・、と彼が私を促す。私はキャリーケースの中を見た。
まだ、トロントした目で私を見上げている。
その瞬間、涙があふれてしまった。
キャリーケースの中のネコちゃんから目が離れない。
涙が止まらず、声が出せない。
「じゃぁね」とそれだけ言うつもりだったのに言葉にならない。
その代わり私は自分の人差し指と中指の先に軽くキスをしてそれをキャリーケースの上から
ネコちゃんに軽く触れるようにあてた。
ほんの少しだけネコちゃんの体温が指先から伝わる。
涙が流れていても私はぬぐうことも忘れ、「このコをこれからお願いします」と
震える声で言って、玄関を出た。

車を停めたところまで、飼い主の方が見送りに来てくださったが、涙で声がでず
頭を下げて、私たちは車に乗った。彼も無言で車を走らせた。
私たちの役目はこんなにあっさり終わってしまった。

そのあと、夜の8時くらいに飼い主の方からメールをいただいた。
病院に連れて行って健康だとわかったこと、ネコちゃんの名前が決まったこと
今はちょっと怖がっているけどこの先慣れていくだろうということ、
大切にします、本当にありがとう、と言う言葉。
そしてメールの最後に写真が2枚添えられていた。
新しいおうちでゴハンを食べている姿と、ソファの端っこで眠ってる姿だった。
ゴハンを食べている姿は、今日までずっと私が見ていた姿と一緒だった。
これからこの子は、何年もこの家族と一緒に過ごしていくんだ。
私たちと過ごした数日なんて、きっと忘れてしまうだろう。
このコの人生はこれからなんだよ、と彼が言った。
いつの間にかまた私は泣いていた。
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by reina917 | 2007-08-25 15:00
私たちはカンタンな朝食をネコちゃんのいる部屋で食べた。

昨日の夜の様子をダーリンから聞いたところ、だいぶ部屋の中や、彼になれたようで、
甘えた様子で彼の周りをずっとチョロチョロしていたようだ。

私が部屋に入って食事をしててももう怖がったりもしていなかった。
「もう抱っこもできるんだ」と言って彼はひょい、とネコちゃんを抱っこする。
全然嫌がったりもしないで、おとなしくアタマをなでられていた。
カメラを向けても、もう怖がったりしない。

私は先に出かける身支度をすませ、部屋でネコちゃんと遊んでいた。
ネコちゃんは何をみても興味津々で、いたずらをしている。
アタマやカラダをそっとなでてあげると、ゴロゴロをのどをならしていた。
でかけるまで私とネコちゃんはずっと一緒にいた。ネコちゃんもずっとわたしの周りを
グルグル周ったり、私の匂いをかいだり私のひざの上に登ったりして甘えていた。
その姿が愛おしくて愛おしくてたまらなかった。
もっと長く一緒にいたい、やっぱりうちで一緒に暮らそう。本気で何度もそう思った。

「いい子ね」といいながら頭をなでているうちに、ネコちゃんはウトウトと眠ってしまった。
きっとこのコは今まで知らなかった「安心」と言うものを覚えたのだ。

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by reina917 | 2007-08-25 12:25
昨晩、リビングで寝てしまった私は、自分でも驚くほど早起きだった。
時計をみるとまだ9時半だ。

ネコちゃんとダーリンの様子を伺い、部屋を覗いてみた。
床で寝ているダーリンの頭のそばでネコちゃんはのんびり寝ていた。
ドアをあけようとした時、小さく音を立てるとネコちゃんはとっさに顔を上げた。
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私を食い入るように見つめる。私は、寝ている彼に2,3,声をかけると部屋から出た。


by reina917 | 2007-08-25 10:33
明日、飼い主となるおうちへ連れて行くことになった。
ネコちゃんは朝ゴハンの時は寝床から出てこない。(多分、寝てるから・・)
そうなると、土曜日の朝捕まえるのはムリだ。
つまり今日のうちに捕まえておく必要がある。
一晩は、おうちの中に入れなければいけない。

外で暮らしてたネコちゃんだから、まず「家の中で人と」一緒にいることに
多少慣れる必要がある、だから一晩だけはおうちの中で、というのが私たちの考えだった。

ラグと本棚と観葉植物しかない、殺風景な部屋をネコちゃんの仮の宿と決めた。
私は寝床とトイレを用意した。
先住のネコたちが仔猫の時に寝床として使ってたカゴに、おろしたてのバスタオルをひいた。
それから、クツが入っていた箱に新聞紙をひいてネコのトイレの砂を敷き詰めた。
それらを殺風景な部屋にある観葉植物のそばにおいた。
多分、観葉植物の物陰に隠れることだろう。
あとはネコちゃんがくるのを待つだけだ。

ダーリンはネコちゃんをいきなり手でガッとつかみ家の中に、、という
やり方はしたくないと言う。「いきなりつかまれてどっかに連れてかれるなんて
ネコちゃんにしたら、スゲー怖いと思うよ。可愛そうだな。。」
私も同感だった。そんなことしたら、人をもっと怖がってしまう。
でも方法がないならそれしかないだろうし、ダーリンもゴハンを食べてるところを
捕まえてくるのだろうと思っていた。

どういう方法にせよ、わたしは捕獲の場にいないようにしようと思っていた。
邪魔になるだけだし、怖いと思ってるネコちゃんに2人の人間は多すぎる。

先住のネコは別の部屋に隔離した。これで準備が整った。
ダーリンは玄関ポーチに出ていた。私もポーチに出ようとすると
「ネコちゃんのゴハンを持ってきて」と言った。やっぱりゴハンを食べてる時に
捕まえるつもりなんだな、と私は思った。

ゴハンを渡しにポーチに出る。何にも知らないネコちゃんはダーリンのそばまで来ていて、
ミーミーと鳴いている。ゴハンを催促しているのだ。
ダーリンはネコちゃんの声に知らんぷりな様子でタバコを吸っている。
彼はなんだか、深く考え込んでいるようだった。
私はすぐに家の中に戻った。
多分、もうすぐだ。

私はおうちの中で物音をさせないように、静かにしていた。先住のネコたちも
これから何が起こるのか、興味深々な目で周りの様子を伺っている。

10分後、小さく玄関で音がした。玄関が開く音が聞こえる。
ゴハンの器が玄関の床を小さくこすった音がした。
私はじっと部屋の外の物音に耳を傾けた。想像していた以上に静かだった。
どういう方法でネコちゃんを家の中に入れているのかわからないが
玄関のドアが小さく閉まる音で、ネコちゃんがこの家に入ったのだとわかった。

仮の宿、となる部屋にネコちゃんは入ったが、何もかも知らないところに来て
パニックになり軽く部屋の中を走っていたが、すぐに部屋の隅にある観葉植物の
影に隠れてしまった。想像どおりだ。
私とダーリンは一度部屋からでて、ネコちゃんを一人にした。
廊下で私たちは軽く話し合った。ダーリンはまずはそっとしておくのが一番良いと言う。
私もそれには同意したが「アナタも部屋の中に一緒にいてあげたら?」と言った。
ダーリンは、ちょっと迷った表情を見せた。
その時、部屋の中でネコちゃんの鳴き声が聞こえた。
初めて出会った時の、母ネコを探して鳴いていた時と同じ鳴き声だ。
心細さと、「少しでも知っている何か」を求めているのだろう。
「オレ、中で一晩一緒にいるよ」
そう言うと、読みかけの本を持って静かに部屋の中に入っていった。
その途端、鳴き声がやんだ。

2時間経った。私はその間、ネコちゃんのゴハンを部屋に届けたり、
彼のゴハンを持っていったり、とまるで囚人と看守のようにドアを隔てて
モノを受け渡した。やり取りは全てメールだ。

3時間たった。どうやら、ネコちゃんは部屋になれてきたようだ。
そう彼からメールで知らされた。

6時間経った。ダーリンは一度部屋からでてきた。
外で私たちは、ネコの様子を話し合い、明日渡す前に病院に連れて行くのは
やめておこうとなった。その代わり、飼い主になってくれる方には気持ちばかりを
包むことにしよう、と決まった。
ネコちゃんの鳴き声が聞こえた。ダーリンを呼んでいるのだ。
彼もその声を聞くなり、そろそろ自分も寝るから、と言って部屋の中にまた戻っていった。

7時間経った。私はネコちゃんとダーリンのいる部屋をそーっと覗いてみた。
ネコちゃんは寝ているダーリンの指にじゃれて尼噛みしていた。
私が入ってきてもさほど気にする様子なく、じゃれている。
私は部屋を静かに後にした。

このコが、人に慣れていくのは時間の問題だろう。




by reina917 | 2007-08-24 23:30

*仔猫発見10日目*

ネコちゃんはは今日も元気そうだ。ゴハンの準備をするそばから
もう食べようとしている。食事のクセがあるらしく、まず牛乳を2くち飲んでからゴハン。
今日は、玄関ポーチに食事をおいてみた。
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こわごわポーチに上がってくるなりゴハンに一直線。
大きいもの音で逃げては、戻り、、を繰り返していた。
私たちは「怖くないよ、大丈夫だよ」とそのたび言った。
ネコちゃんは食事のあと、ご機嫌な様子でダーリンの指にじゃれていた。
by reina917 | 2007-08-22 22:24

*仔猫発見9日目*

今日の夜ゴハンは私だけであげることになった。
自宅に帰り先住の猫にゴハンをあげてから、ゴハンと牛乳と懐中電灯を持って
外にでた。玄関ポーチにあるウッドチェアにそれらをまず置き、ふとよこをみると
既にそばまでネコちゃんがやってきていた。

器を外水洗で洗う。ゴハンの器はすぐキレイになった。というより洗ったようにキレイに
食べていた。牛乳の器は汚れがなかなか落ちなかった。
ゴシゴシ洗っていると、ネコちゃんは玄関ポーチでミーミーと鳴いていた。
私をまっすぐ見つめ鳴いている。この子は今「ゴハンをくれる人」として私を認識している。
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いつまでも器を洗っていると、外水洗のところまで来てしまいそうな勢いだった。

by reina917 | 2007-08-21 20:10

*仔猫発見8日目*

朝ネコちゃんにゴハンをあげてなかったのだ。
今日一日心配で心配で気持ちが落ち着かなかった。
仕事を定時で終わらせ急いで帰る。どれだけお腹をすかせているのか。
フラフラになっていないかしら、心配で仕方がない。

家に帰るなり、飼い猫にゴハンをあげて、着替えもせず、牛乳とゴハンと懐中電灯を
かかえて外にでる。

仔猫はゴハンの器のそばで待っていた。ゴハンを器によそっている間
小さい声でミーミーと鳴いていた。
ゴハンをおねだりしているのか、さっさとしろと催促しているのか。
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牛乳を2度ペロペロと飲み、ゴハンを食べ始めた。
よっぽどお腹がすいていたのか、私がそばにいるのはそんなに
気にする様子はなかった。

一通り食べ終わる頃、家のそばを大きな足音を立てて人が通り、
その音にビックリしたのか、奥に逃げて行ってしまった。
奥を見ると”セーフティゾーン”でのんびり毛づくろいをしていた。
いつまでもいつまでも、毛づくろいをする姿を私はコッソリ見届けていた。
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ダーリンが帰ってきて11時頃、もう一度様子を見に外に出た。
ゴハンと牛乳を少し寝る前にあげておこうと思ったのだ。
私たちの気配を察知したのか、気がついたらそばまで来ていた。
ゴハンの用意をするそばでまた、ミーミーと小さい声で鳴いていた。

距離は確実に縮まっているが、ゴハン意外の要因で近づいてくることはなさそうだ。
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どうしたらもっと私達になついてくれるのか、なついてもらってもうちで飼うことはできない。
でも、このコにゴハンをあげた時から私にはこのコの生命に責任があるんだ、
そんなことを考えながら、ゴハンをぱくつく仔猫の小さい姿を見つめていた、

ネコちゃんとの距離は20センチ。手を触れることはまだできない。
by reina917 | 2007-08-20 19:38

*仔猫発見7日目*


牛乳を今日は切らしていたのので、ゴハンと水を朝あげておいた。
やっぱり、仔猫に水より牛乳なのか、飲んだ形跡はなかった。

夜ゴハンをあげる時、もっともっと手前に置いてみた。
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私たちが外にでると、奥から姿を見せるようにはなったが、まだまだ
信頼されているわけではなさそうだ。
私たちの様子を伺いながらゴハンに近づいてきた。
ゴハンを食べながら私たちをチラチラ見ていたが、逃げずにゴハンを食べきり
奥に姿をけしていった。
ポツポツ雨が降ってきたのだが、あのネコちゃんの寝床は雨がしのげるのか心配になった。

by reina917 | 2007-08-19 21:12

*仔猫発見6日目*

ネコちゃんはだいぶわたしたちの存在に慣れたらしく、私たちが
そばにいてもゴハンを食べるようになった。
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ゴハンを食べる音が小さく聞こえる。時々私たちの様子を確認する。
ちょっとした物音にも敏感で、すぐに逃げてしまう。
どうやらわたしたちがない方がリラックスできるのかも。。

by reina917 | 2007-08-18 23:33

*仔猫発見5日目*

今日は帰るのが遅くなってしまった。
我が家のネコちゃんもしかり、あの仔猫もお腹をすかせているだろう。

家に帰るとスグ外にでてゴハンを置きにいった。
物音でわかるのか、奥に姿が見えた。
今日は、もっと手前にゴハンを置いてみた。さすがに途中までくるが
その先よりこっちにくることはしない。
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しばらく様子をちらちらみていたのだが、仔猫が食事をすることを優先し
私たちは家に入っていった。
すぐゴハンのところにくるだろう。
仔猫は一日何度かの食事が必要なのに、あの子は一日2回しか
食べていない。この暑さに耐えて行けるのか本当に心配だ。

by reina917 | 2007-08-17 00:03