* 突撃!フィリピン大学*
2011年 10月 19日
本日は、午後がフリーだったので、同じ英語学校に通う、エダ君と一緒にフィリピン大学を見学しに行くことにした。フィリピン大学は、れっきとしたフィリピンの国立大学。
タクシーでフィリピン大学に向かい、大学敷地に入るゲートで一度チェックを受ける。敷地の中に入ると、そこは広大な土地、と言うより街だった。
大学敷地内にも関わらず、タクシーやジプニーが行きかう。土地が広すぎて、移動は公共の乗り物を使うのだ。私たちは、学校の校舎に行きたかったのだけど、運転手さんに「校舎?どこの??」と聞かれて困る始末。
<ここも学校の敷地内>
一番大きい校舎の前でタクシーを降りて、校舎に向かう。入り口には、もちろん「No ID,No Entry」と、カードがないと入れません、と言っている。
入り口の警備員に、見学したいのだけど、入れて欲しいと頼んでみた。
「見学?なんで?君たちなに?」と厳しい表情で、厳しい答えが返ってくる。
「あの、私たち日本の大学生なんです。ここは国立大学でしょ?どんな学校なのかとても興味があるんです。」
と、エダ君と私は、必死でうそをついた。
「はぁ?なんで中が見たいんだ?」と、また聞かれる。なんでと言われても、見たいものは見たいのよ。
「私たち同じ学生として、興味があるんです。お願い!10分でいいから!」
と、お願いしたら、一応カタチ上の荷物チェックをして、入れてくれた。
中に入ると、学生が少ない。
職員に聞いてみると、どうやら、今は連休中らしい。
とは、言っても、学校敷地内に住んでいる学生は沢山いるのか、休みの校舎には、生徒がけっこういた。
校舎の2階にあがると、劇場がある。今日は、何も上演しないだろうけど、興味があったので、入ってみた。(いいのか)
すると、ステージ上で、なにやら作業中の学生がいたので、話しかけてみた。
彼らは、演劇部の学生らしく、次の公演の準備中とのこと。
エダ君も大学生の頃に演劇部だったので、彼らのハナシに興味津々だ。バックステージや、衣装、小道具などを説明してもらって、大興奮だった。
どんな作品を上演するのか聞いてみたら、フィリピンの作家の作品を上演することが多いと言っていた。やはり彼らも歴史や、文化を残していきたいのだそうだ。
若い彼らに感心しつつ、感謝もしつつ、劇場を後にした。
校舎を一通り、見学したあとは、敷地内にある美術館に行くことにした。
美術館の係員が、オレの妹の夫は日本人だ、といって、日本人の私たちにとても親切にしてくれ、入場料をおまけしてくれた。
美術館での見学を終えると、外は結構な雨が降っていた。通り雨だといいね、と言ってワタシとエダ君は美術館のカフェでお茶をすることにした。
残念ながら、美術館のカフェは閉店してしまっていたのだけど、美術館の係員の人が、雨の中近くの売店に行ってワタシたちのためにコーラを買ってきてくれた。
美術館の軒下のオープンテラスで、雨が降るのを見ながら、二人でコーラを飲み、ここにいるのが夢をみているみたいだね、と話し合った。
遠くの外国に来て、知らない土地で仕事と勉強をして、まったく世代の異なる学生、大学にきて、雨を見ながらコーラを飲んでる、この時間。
確かにこれも現実なのだけど、日本での生活、とあまりにもかけ離れていて、ここにいる時間は、まるで夢の中にいるみたいだ。
そう言えばそうですね。とエダくんも言い、雨が通り過ぎるのを眺めていた。しばらくするとエダくんは雨の景色を数枚カメラに収めていた。ワタシもどうしてカメラに撮らなかったのか、今ではちょっと後悔している。きっと、この先、この風景を写真で見れば、今日感じた、この気持ちを思い出せるかもしれないのに。
しばらくして雨が小降りになると、ワタシたちは学校を後にした。
今度は学生さんがたくさんいるときに来てみたな。授業にも参加させてもらいたいな、っておもってる。
by reina917
| 2011-10-19 18:11