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by reina917
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*ニューヨーク最終日:ニセお嬢様のお買い物*

ニューヨーク最終日は、現地で再開したS澤氏とランチ、カウントダウンで知り合った台湾人から紹介してもらった友人(ニュージャージー在住)AL氏とディナーの約束をしていた。

■BergdorfGoodman
ランチまでには時間があるので、お土産を買おうと、BergdorfGoodman(バーグドルフグッドマン)に入る。ここは超!高級衣料のお店で、敷居が高そうなんだけどあえてチャレンジ。
こういう一流のお店で自分がどう扱われるのかを知りたかったの。店員さんに全然相手にされない、とか、店員さんからどのような接客を受けるのかによって、自分が客観的に観れると思うんだよね。
*ニューヨーク最終日:ニセお嬢様のお買い物*_b0038991_238022.jpg

ちゃんとした格好で、きちんとお化粧して、シャンと背筋を伸ばして、お店に入りました。(いつもやっているつもりですが)
店内は、めまいがするくらいのきらびやかさ。入ったフロアは宝飾品や、パーティバッグ、ストールやベルトなどの高級小物。
ありとあらゆる高級品のオンパレード!!!ひゃーっどれもこれも一体いくらするんだろう?手にとるのがコワイ。しかもこんなゴージャスなもの、ワタシには正直必要ない。。
お洋服があるフロアに行ってみたけど、ここでも、内心ひゃーっとなってしまった。ハリウッドセレブが、さらっと着るとキマルようなシンプルなドレス、毛皮ばっかり!!しかもどれもハデだし、エロいし、高い。一体こんなの買ってワタシどこに着ていくというのだ。
*ニューヨーク最終日:ニセお嬢様のお買い物*_b0038991_2383186.jpg

しかたないので、別のフロアにいって帽子やマフラーを見てみることにした。
商品の陳列方法が、日本でよく行くデパートみたいに「さぁさぁ、スキな服をどんどん見てね!」という雰囲気ではない。
どのアイテムも、一つ一つ丁寧にディスプレイされていて「勝手にさわんじゃねーぞ」というオーラが出ている。
商品を眺めていると後ろから「お嬢様、何をお探しですか?帽子ですか?」と執事風の初老店員が声をかけてきた。
「えぇ、そうなんです。こちらの帽子見てもよろしいですか?」と聞くと、もちろんどうぞ。と言って執事風初老店員が取ってくれた。
「こちらの帽子はカシミアで出来ています。手触りがいいでしょう。カラーはキャメルとネイビーをご用意しております。」
話し方も物腰も丁寧だ。
「そうですね。素晴らしいですね。カシミヤの帽子なんて初めてみましたわ。」
「えぇ、カシミア素材の帽子は、こちらの店舗でも珍しい商品なんですよ。それよりも、」と言って執事風初老店員は、そばにあった別の帽子を手に取りワタシの前に持ってきた。
「こちらは、牛革で作った帽子です。特殊な加工を施しておりまして、やわらかい手触りですが型崩れしずらいんですよ。」
「まあ、本当にステキですね。」
「そうでしょう、ワタクシとしては、牛革をオススメしますが、お嬢様はどちらがよろしいですか?」
「そうですね、ワタシはキャメルが気に入ったんだけど・・これサイズが大きいみたい。小さいサイズは、ありますか?」」と聞いてみた。
「探してみますね。少々お待ちください。さぁ、そちらにどうぞかけてお待ちください。」と言って、ワタシをソファに促した。
この勢いでは、お茶の一杯でも出てきそうだ。

執事風初老店員がお店の奥に探しに行っている間、ワタシはソファに座り周囲を眺めていた。どのお客も、年齢的にはワタシよりずっと上に見えるし、大人っぽくみえる。このデパートで余裕でお買い物をしている姿がなんともうらやましい。

あ、そう言えば、このカシミヤの帽子、一体いくらするんだろう?執事風初老店員の前では値段を気にせず話していたので、ソファに一人座ってようやく値段のことが気になった。カシミヤだけど帽子だし、せいぜい200ドルくらいだろう、と思って値札を見る。

795ドル!!!!!

えっ79.5ドルではなくて、795ドル????つまり、7万5千円くらい???!!!!ひゃーっどうしよう!!
執事風初老店員オススメのレザーの帽子もついでに値段を見てみる。ちょっと手元が震えた。

1200ドル!!!!!!!

マージーでーすーかー?!
ど・ど・ど・どうしよう?!「やっぱりいりません」と言う雰囲気ではないような・・。
しばらくすると執事風初老店員が戻ってきた。

「申し訳ございません、確認したのですが、それより小さいサイズは売り切れてまして・・。牛革であればご用意があるのですが。。本当に申し訳ございません、お嬢様。」
と言われて、心底ホッとしたのだか、そんな様子を顔には出さず、
「まぁ、それは・・・残念です。とても気に入ったのに。あなたのせいではありませんから、気にしないでください。他も少し見て回りますね、どうもありがとう。」
と言って、気持ちそそくさとソファから立ち上がり、その場を離れた。

「執事風」な店員と「お嬢様風」な客、彼は執事にはなれるけど、ワタシはやっぱりニセモノ感がぬぐえない。
しょせん「お嬢様風」はこんなもんか。。
by reina917 | 2011-01-09 02:40