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by reina917
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*Day 12th ストーカーじいさん at Evening*

お腹がすいたので、カロリーナとキム君にバイバイをして午後3時過ぎに自習室を出た。

みんなは節約と言って、外食を一切しないようだが、ワタシは違ってできるだけ外で色んなものを食べたい。そう思っていた。コレが社会人と学生の大きな違いか。
特に今日はマルタでの食の思い出を少しでも作りたいと思い、Cafeに向かった。一人でも良いからCafeでサンドウィッチとコーヒーをランチに取りたかったのだ。外に出ると、ものすごい強風でカラダを何度も風にあおられた。強風の中を歩きながら、一番近くのCafeに向かう。ここでマルタ最初のランチをしたのだが、最後のランチもこことなりそうだ。
感慨深い気持ちになりつつお店に入る。前回来た時はオープンテラスの席もあったのだけど、この風ではオープンテラスはありえない。
今日はサンドウィッチでもボリュームがあるのが食べたいな、そう思って、一番値段が高い「Chiken&なんとかe」と言うのとカフェオレを頼んでみた。、前回来た時もボリューム満点だったし、チキンと言うならボリュームもあるだろう。期待して待つこと10分。
目の前に置かれたトーストサンドを見た瞬間「ちいさっっ」と言ってしまった。以前頼んだ時のハム&チーズのトーストサンドは中身があふれんばかりだったのだけど、作っている人が違うせいだろうか、今度はチキンがうっすらひかれて、パンがぴっちりチキンをはさんでいて、パッと見、パンが2枚重なっているだけだ。

まぁ、見た目より味だよね。気を取り直して一口。パンが超美味しい。その次にチキンが口の中に入ってきた。
その瞬間「うぅぅぅっ」小さくうなってしまった。チキンの上に日本でいう甘酢がかかっていたのだ。予想外の味にちょっと混乱してしまった。パンとバターとチキンと甘酢。合うわけない。誰がこんな組み合わせを考えたのか。カフェオレとも合うわけがない。もう一回、食べてみる。トーストのいい香の次に甘酢の酸味が口に広がって台無しだ、ダメだ食べられない・・高いけど食べられない。もっと安くてシンプルなものをオーダーすればよかった。カフェオレだけを飲み、お店を出た。
強風の中、頑張ってココまできたのに失敗で終わってしまった。

「パスティッチが食べたい。あのシンプルな味を・・」そう思ってパスティッチを探して町を歩いた。町で売ってるお店はなく、あきらめて帰ろうとした時に、家の近所で見つけた。「パスティッチ一つ」と言うと「25セント(30円)」と言われた。
最初っからこれ良かったのだ。甘酢サンドに2ユーロ(220円)も使ってしまってとんだ散財だ。

パスティッチとは、パンの生地やサイズはクロワッサンに似ているけど、クロワッサンのような甘味はなく、シンプルな塩味だ。中におからのような食感のフワフワしたチーズが入って、表面をこんがり焼いた非常に安いパンである。どこに言っても、大体一つ30円くらいで買えて、ボリュームは一つで十分というカンジ。シンプルな味と食事としては軽めなので実際、ワタシはこのパンの虜になり、何度も軽食にコレを食べた。コーヒーを合わせて買っても1ユーロくらいで非常に安価だ、でもCafeにはパスティッチはおいてない。単価が安すぎるからだと思う。おけば毎日通ってあげたのに・・・。

ハスティッチを買い、小さいチップスを買い、家に向かう。Cafeは失敗したのだから、もう帰ってパスティッチとコーヒーだ。
そう思って家路を向かおうと、信号待ちをしていたら、パパパーッとクラクションを鳴らされた。
外を一人で歩いてるとよくされるので「またかよ。。」と思って何気なく車を見たら、小豆色の車の中からじいさんがこちらに笑顔を見せながら通り過ぎて行った。その瞬間、背筋が凍った。

そのじいさんは初めて来た週の月曜日に会ったことがあった。初めての授業の後、軽食を取り町を散策しようと一人で歩いていた時のことだった。
ワタシのそばをゆっくりスピードを落とし一人のじいさんがワタシを見ながら通り過ぎた。もすごく怪訝な表情をワタシがしたにも関わらず、車でワタシの後を着いてきた。昼間だったので、外に人もいるし、変なことをされたら大声をだそう、そう思ってシカトをして歩いていたら、ずっと後をついてくる。時々車を停めてワタシが通りすぎるのを待ってたりする。本当にムカついたのでじいさんをにらむと、じいさんは車の中から声をかけて来た。「どこに行くの?どこからきたの?車のらない?乗せてってあげるよ。」こんなに迷惑そうにしているワタシにずうずうしく、そんなことを言うのにますます腹が立ち、「乗りません。どうぞお行きになってください。一人で平気です。」とハッキリ言うと、車はどこかに消えた。

そのときのじいさんだったのだ。あの時と同じように後をついて来ては、車を止めワタシを待っている。このままだとワタシが家に入るところまで見られてしまう。でも家はもうスグだ。どうしたら・・・。ワタシの学校が見えてきた。じいさんは学校の手前で車を停めてワタシを待っている。じいさんが車を停めてる角を曲がるとワタシの家だ。どうしよう。家に入れば彼の場所からはどこのアパートか見えてしまう。一瞬、じいさんの車を走ってスルーし、学校に駆け込もうか。学校には確かホローがネットを使うのに残っていた。ワタシが事情を説明したら、ヤツは助けてくれるのだろか?・・・いや、今借りを作りたくない。返せない。。
家に入るわけにも行かず、道の路肩に止まっている車達の陰にしばらく隠れていた。公道なので何台も車が行ったり来たりしている。車の陰にしゃがみじいさんの車を見ると、止まっていた場所からバックしている。
ワタシを探しているのだ。また車の陰に隠れ、こちらにきませんように。。と祈っていた。その間も何台もの普通の車が行きかっている。しばらくすると、近くのフラットの住人が玄関から出てきて、車の陰に隠れているワタシを見て「何だこいつは??」という表情を見せた。ワタシが小さい声で「お願い、助けて!」と言って、彼を近くに来るよう手招きした。
カレは近づきながら「どうしたの?」と言う。「赤い車、止まってませんか?おじいさんなんですけど、さっきからずっと来るまで後を着けられてるんです。」小さい声でそう言うと近隣の男性の顔がガラリと厳しい表情になり、あたりを見渡した。
「赤い車・・ないけど。キミ、2軒先のアパートのコだよね?」「そうです。」毎朝挨拶してて良かった!
「ボクが見ててあげるから、早く家に入りなさい!早く!」と言ってアパートの入り口を指差した。そのやり取りを気づいてか、他の近隣の住民男性が「ジョンどうした?何があったの?」と聞きながら外に出てきた。「あ・・その・・」とワタシが説明をしようとすると、「そんなのいいから早く入りなさい!」と促され、小さい声でお礼を言ってアパートに入った。
近所の人に毎朝挨拶していて本当に良かった。
by reina917 | 2009-02-12 19:17